プロ野球とメジャーリーグ 契約条件の違い

野球 ベース

メジャーリーグからマイナーリーグに落とされる要因のひとつに『option』というシステムがあります。『option』を直訳すると「自由選択」と訳されますが、専門用語としては「球団側がメジャーリーガーをマイナーリーグに落とす権利」という意味で使われます。

メジャーリーグでは選手の成績が良くても、このオプションシステムによりマイナー行きになることがあるのです。これは、さまざまな契約条件の選手を上手く活用していくためのシステムで、チームにとっては必要不可欠の権利となっています。それに対し、日本のプロ野球では、契約上の問題で二軍に落とされるということはありません。もちろん球団の状況にもよりますが、実力があって良い成績を残していれば、契約に阻まれることなく一軍に定着できるという側面があるのです。

オプションシステムはアメリカ特有の契約社会がもたらしているリスクであり、理不尽なマイナー落ちからモチベーションを低下させてしまう選手がいたり、チームがベストメンバーで試合ができないというデメリットがあります。プロ野球では契約上のトラブルは、ほぼ年俸においてのみであり、一軍と二軍の登録に関しては実力が公平に評価されるため、ベストメンバー同士の試合が観戦できる楽しさがあります。

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